photo by Gettyimages

昨年9月すでに武漢で「新型コロナウイルス」防疫演習が行われていた

外交部報道官「米軍拡散」説の背景か

「武漢へ持ち込んだのは米国軍かもしれない」

中国国内では国家安全保障の名目で「推特(Twitter=ツイッター)」やFacebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)などのウェブサイトの使用は禁じられているが、中国政府「外交部(外務省)」の役人は職務上の必要から特例として「推特(ツイッター)の使用が認められているようだ。

外交部の副報道局長で「発言人(報道官)」の趙立堅(ちょうりつけん)は3月12日に自身のツイッターを更新して、次のような投稿を英語と中国語で行った。

趙立堅・中国外交部報道官 画像:Epoch times 香港・youtube画面より

「米国で最初の新型コロナウイルス感染者はいつ出現したのか。感染者は何人だったのか。また、その病院の名前は何だったのか。新型コロナウイルスを武漢へ持ち込んだのは米国軍かもしれない。米国は新型コロナウイルス関連のデータを隠し立てなく公開すべきだし、米国は中国に説明をすべきである」

なお、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を中国語で「新型冠状病毒」と言い、「新冠病毒」と略すこともある。

趙立堅がツイッターにこの投稿を行ったのには理由があった。

その前日の3月11日に米国・ホワイトハウスの大統領補佐官(国家安全保障問題担当)であるロバート・オブライエン(Robert C. O'Brien)が、ワシントンD.C.に所在する保守系シンクタンクの「ヘリテージ財団」で演説し、「中国政府による新型コロナウイルスに関する情報公開の遅延が感染の世界的拡散を引き起こした。従って、世界中で感染が拡大した責任は中国にある」と述べたことに反論したものだった。

 

しかし、ロバート・オブライエンの発言に対する反論であったとしても、趙立堅はどうして「新型コロナウイルスを武漢へ持ち込んだのは米軍かもしれない」などと突拍子もない発言をしたのだろうか。