「原稿棒読み」も目立つ… photo by GettyImages

安倍首相のスピーチ、なぜか日本人の心に響かない「残念すぎるワケ」

自分のことしか考えていない…

「原稿棒読み」の日本の政治家

日本の政治家は、スピーチが苦手だ。そもそも、スピーチを楽しんでいるようにみえない。誰かが用意した原稿を、ぼそぼそと棒読みするだけ。これでは、聴いているほうも白けてしまう。

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スピーチをすることは、リーダーの仕事。リーダーにしかできない任務である。スピーチはなにをするか。言葉でしか、できないことをする。

現実は複雑だ。人間はそれを、言葉で認識する。考える。そして、行動に結びつける。言葉がなければ、認識を共有したり、意思決定をしたり、そろって行動したりできない。

スピーチは、いまわれわれが何に直面しているか、人びとに伝える。そのことで、われわれはわれわれになる。現実は現実になる。目標は目標になる。行動は行動になるのだ。スピーチのいちばん大事な役目は、現実を定義すること。そして、われわれをつくり出すことだ。

日本のリーダーのスピーチがなぜダメか。自分で原稿を書かず、誰かに用意してもらうからである。そして、用意するのはたいてい、官僚だ。官僚は、リーダーではない。官僚ほど、スピーチに向いていない人びとはいない。最悪の人びとに、準備を任せているのである。