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じつは日本でいま「管理職」の仕事が消え始めている…! その残酷な現実

これまで不要不急の仕事を守りすぎた…

なぜ日本の「非製造業」の生産性は低いのか…?

5月29日の記事「在宅勤務は日本のホワイトカラーの『絶望的低生産性』を改善するか」で述べたように、世界に誇る日本製造業の高い生産性に比べて非製造業の生産性が信じられないほど低い。これは、読者も大いに実感するところではないかと思う。

しかし、それではなぜ日本の製造業の生産性が高く、非製造業の生産性が低いのか? 実は、その理由は19世紀の終わりから20世紀の初めに米国で活躍した天才経営学者に遡る。

フレデリック・ウィンズロー・テイラー は、1856年に生まれ、1915年に亡くなっているが、技術者でもあり、「科学的管理法」を編み出したことで歴史に名を残している。

一般には知られていない人物だが、ピーター・F・ドラッカーは、世の中の評価が不当に低いことを嘆き、彼こそが「現代社会発展の礎を築いた人物の1人」として高く評価している。

Frederick Winslow Taylor
 

さて、「科学的管理法」とはどのようなものか? 思い切って簡略化すれば、

1.作業工程を細かく分解する(必要であれば作業時間をストップ・ウォッチで計測する)。
2.1で集めたデータを基に作業を「標準化」、(作業ごとに)「分割」する。
3.2で「標準化」「分割」された作業を、「熟練していない」一般従業員に習得させる。

今、考えれば当たり前とも言えるが、100年以上前の「工場制手工業」に毛が生えた程度で、工場といえども「親方」が牛耳りノウハウが「秘伝」とされていた時代には、革新的な発想であったのだ。

そのおかげで、自分の立場が危うくなると考える親方を始めとする従業員だけではなく、大きな利益を受けるはずの経営者からも攻撃をうけ(生産性向上による利益は従業員に分配されるべきとの主張が原因と思われる……)た。