アイボリーのポークパイハット

オールホワイトのコーディネートも、真っ白に近いものは凛と、やや黄みを帯びたアイボリーホワイトは柔和にというように、醸し出すムードは違ってきます。この日のセットアップは、襟やポケットに凹凸のあるデザインが施されています。イヤリング、ネックレス、リングはパールのみ。手触りの感じられる生地の織柄との対比で、パールの艶や光沢が際立って感じられます。

アイボリーで落ち着いた雰囲気に(2009年07月03日撮影)photo by gettyimages

この日の雅子さまは、まとめ髪にやや高さのある帽子を合わせています。ブリムは狭く、前はやや下向きに、後ろは巻き上がっています。まとめ髪とのバランスを考慮して、スナップブリムの帽子を選ばれたのかもしれません。帽子の左サイドにはリボンの結び目があり、さりげないアクセントになっています。

雅子さまのオールホワイトのコーディネートは、色みがほとんど感じられない真っ白か、わずかに黄みを帯びたアイボリーホワイトか、どちらか一方に揃えることが多いのですが、真っ白とアイボリーを組み合わせたコーディネートも見られます。

やさしい色合いが雅子さまの気品と調和する(2019年5月27日撮影)写真:JMPA/主婦と生活社

この日の雅子さまは、アイボリーのセットアップに白のブラウス、白い帽子に巻かれたリボンはアイボリーというように、わずかな色みの違いを重ねています。優しさの中にも、凛とした雰囲気が感じられる佇まいとなっています。

今回は、水色、赤、白のワンカラーコーデの帽子スタイルを振り返ってみました。さまざまなカラーやスタイルを取り入れ、試行錯誤しながら、よりシンプルなスタイルになってきたように思えます。わたしたちが皇后雅子さまのファッションの変遷に共感するのは、着飾ることよりも、もっと大切なこと…仕事、子育て、自分らしさ…などに気づかせてくれるからなのかもしれません。