石原さとみの新しいドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』がまもなく始まる。やっと始まる。タイトルがなかなか意味深である。
石原さとみは、ドラマでずっと主演を続けている。
彼女が朝ドラ『てるてる家族』でヒロインを演じたのは17年前の2003年、それからだいたいメインでドラマに出続けている(主演でなくても主演の相手役:ヒロイン役であることが多い)。
2020年現在の代表的な女優である。華やかな存在だ。
石原さとみは地味めの格好をしていても目立つし、豪華に飾りたてると引き立つ。
丸っこそうに見えて、尖っている。
そういうところに惹かれる。
魅力的にわがままであり、蠱惑的にやさしそうなのだ。
そういうのにだいたいの男は弱い。
『てるてる家族』終了3か月あと、2004年夏には『WATER BOYS2』(ウォーターボーイズ2)に出演した。高校の部活のドラマである。青春ドラマだ。朝ドラのヒロインが、朝ドラ終了まもなくに「高校生」役の青春ドラマに出るのは新鮮だった。朝ドラ主演がずいぶん若かったからである。
2005年には『H2〜君といた日々』ではいつもジャージ姿の野球同好会のマネージャー、大河ドラマ『義経』では義経の愛妾・静御前を演じ、2006年には『N’sあおい』でナース役で主役を演じた。
このあと、コミカルな役が多くなる。コミカルというか、やや胡散臭い役でもある。