「コロナ後」の世界で、じつは「日本の製造業」が大復活しそうなワケ…!

GAFAは後退する
大原 浩 プロフィール

半導体、医学は分子・原子・量子レベルの世界へ

半導体製造ではすでに分子レベルの精度が要求されるようになり、半導体の検査には電子顕微鏡(可視光の波長よりも小さいものを見るために、電子線を使う)が使われている。

また、生物学においても「分子生物学」が活況で、iPS細胞で有名な山中教授に代表される最近の日本人のノーベル賞受賞もこの分子(遺伝子)レベルでの人体や生命の研究が中心である。

そして、現在最も微細なものといえば量子だ。量子とは、現在のところそれ以上に小さく分割はできないと考えられている極小の物質だ。

量子コンピュータばかりがもてはやされるが、10月25日の記事「それでも量子コンピュータが本当に役に立つか疑わしいこれだけの理由」や12月15日の記事「“サザエさんを失った”東芝はどこまで大迷走するのか」で述べたように、

1)コヒーレンス(量子の重ね合わせ)状態の維持
2)計算結果の検証

の2つの根本的問題が解決されない限りから騒ぎに終わるはずだ。

 

量子コンピュータに関しては、きちんと理解されずに混乱が多いようなので、改めて、できる限り簡略に説明してみる。

まず、1は「デコヒーレンス」と呼ばれる、「量子の重ね合わせ状態の破棄」に至るまでの「コヒーレンス」の時間をどのように確保するのかがカギと言える。