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広島ドラ1森下暢仁、圧巻の初勝利…粘り強さの秘訣は「腹筋」にあった?

広島OB・川口和久が語る

崩れそうで崩れない強さ

昨秋のドラフトでは、2人の超高校級右腕に注目が集まりました。岩手・大船渡の佐々木朗希投手に4球団、石川・星陵の奥川恭伸投手に3球団。抽選の結果、佐々木投手は千葉ロッテ、奥川投手は東京ヤクルトに決まりました。

そんな中、V奪回を目指す広島は明大の本格派右腕・森下暢仁投手の一本釣りに成功しました。即戦力投手の獲得は佐々岡真司新監督の意向でもありました。

背番号はエースナンバーの「18」。これは現役時代、佐々岡監督が付けていたものです。期待の大きさが背番号に表れていました。

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大物ルーキーのデビュー戦は上々でした。6月21日の横浜DeNA戦、先発した森下投手は7回無失点ながら、9回にリリーフしたテイラー・スコット投手が無死から4連打を浴びてサヨナラ負け、初勝利も消えました。

待望の初勝利は、その7日後でした。中日戦に先発した森下投手は完投こそ逃しましたが、9回途中まで投げ、チームの5勝目に貢献しました。

前中日監督の森繁和さんは<森下の投球は非常に立体的だ。全ての球種の制球が良く直球、カットボールなどでストライクゾーンの内外角、高低と「四隅」を突く。チェンジアップは縦の変化は少ないが、直球との球速差を利用して「前後」の緩急でタイミングを外す>(スポーツニッポン6月29日付)とベタ褒めしていました。

開幕前は、やや右腕を担ぎ気味にして投げるため「コントロールに難がある」と制球を不安視する向きもありましたが、初戦は2四球、2戦目は1四球1死球とコントロールも安定しています。崩れそうで崩れない。2試合を通じて、森下投手からは、そんな印象を受けました。

顔も小さいし、男前だし、僕の若い時に似ているでしょう

冗談めかしてそう語ったのは、広島OBの川口和久さんです。右と左の違いはありますが、川口さんも「崩れそうで崩れない」ピッチャーでした。