親が3〜4人いる家族の形「クローバーファミリー」をご存知ですか?

フィンランドの事例から見えること
岩竹 美加子 プロフィール

女性カップルと男性カップルの場合

次は、女性カップルと男性カップルについての記事である。

女性カップルは子どもを持ちたいと考え、知り合いの男性カップルにどちらかが精子を提供してくれるか尋ねた。すると思いがけず 、男性の一人が提供するだけではなく積極的に子どもにかかわりたいと言う。三つ葉のクローバーファミリーにすることについて話し合い、様々な条件について合意。女性の一人が無事に妊娠、出産した。

当初、「生物学的な父」のパートナーは積極的な関係にはなかったのだが、生まれた娘は成長するにつれ、そのパートナーをステップファザーと位置づけて、家族の一員にしていった。それはパートナーの心を動かし、三つ葉のクローバーを四つ葉にすることになったという。今、娘は4人の親に愛されて育っている。

小学1年生になった娘は、父の日に学校で2人の父にカードを書き、プレゼントのハンガーを作った。ハンガーは、それぞれ色と飾りが違う。2枚のカードを書き、2個のハンガーにも言葉を添えるので、いつもみんなから少し遅れていた、と少女は笑う。

この家族は、フィンランドとオランダに住む長距離家族である。顔をあわせるのは、スカイプや旅行に限られる。父の日にも、スカイプで会って話した。カードとプレゼントのハンガーは、今度2人がフィンランドに来る時に渡すか、郵便で送るつもりだ。

 

クローバーファミリーで子どもと同居するのは「近い親」、同居しないのは「遠い親」という表現が使われる。

この少女の母は、セタというフィンランドのLGBTの市民組織の支部長を務めている。子どもを愛する親の数は多ければ多いほど良いと考え、クローバーファミリーという家族のあり方を評価している。