初回のネタバレ注意!

放送枠が通常の54分間より20分間拡大された初回は特によく出来ていた。

(1)暴漢がパーティー会場で与党議員を襲うが、島崎(キムタク)らが護る

(2)だが、島崎はワインオープナーで左腕を刺されてしまう。同僚の高梨(斉藤工、38)らの指摘でそれに気づいた島崎は「うわ、これ抜いたら、おいしいワイン出てくるかな」

(3)服役を終える直前の元大学講師・松野(青木崇高、40)が獄中から島崎に警護の依頼。松野は勤務先だった関東工科大の密閉室で研究員の女性・伊丹(竹島由夏、34)を窒息死させたとして、業務上過失致死罪に問われた

(4)島崎がこの仕事を引き受けようとすると、KICKSガードのオーナー・劉光明(仲村トオル、54)が拒否。劉は金になるVIPの警護にしか興味がない

(5)与党議員・桑田への襲撃が、同情票狙いの自作自演と判明。劉もグルだった。島崎は退職を決意。「社長の考えでは、金は護れても命は護れません」。劉は島崎を潰すことを決める

(6)島崎は「島崎警備」を設立。高梨の協力も得て、松野を警護し、関東工科大へ無事に送り届ける。だが、松野の本当の狙いは、窒息死事件の真犯人・坂上教授(神保悟志、57)への復讐だった

(7)島崎はそれを事前に感じとり、止めようとするが、松野、坂上とともに密閉室に閉じ込められてしまう。死の淵に立たされたものの、間一髪、高梨に助けられる――。

初回は放送枠が20分間拡大されたが、正味は約1時間3分。これだけの内容をよく詰め込めたものだ。過不足を感じさせなかった。ワインオープナーが刺さった話などキムタクがクスリと笑わせてくれる場面も用意されていた。

欲を言うと、大学講師・松野が罪を背負った理由がよく分からなかったが、それを責めたら粗探しの類になってしまうだろう。日本の犯罪ドラマはBBCの『主任警部モース』や『ヴェラ 信念の女警部』などと比べ、脚本力が落ちると指摘され続けているものの、井上由美子作品は見応えがある。