楽しく食事することのメリット

共食のメリットは、まず、一緒に食事をする家族や友人との間でコミュニケーションが活性化するためにより良い関係が築き上げられる可能性が高まります。食事の中から「これおいしいね」「これはどんな味付け?」などと会話が広がり気分がよくなるので、NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化され免疫力も上がるとされています。

NK細胞とは、免疫力にかかわるリンパ球の一種で、体内でウイルスに感染した細胞などを排除します。一般的にリンパ球の10~30%をも占めているいわゆる自然免疫を担っています。NK細胞の活性が低下していると、外部からの体内に侵入した異物やがんに対する攻撃力が低下している可能性があります。

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「笑う門には福来る」という諺がありますが「笑い」とNK細胞には大きく関係があるといわれています。私たちが笑うと、免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産されます。“笑い”が発端となって作られた“善玉”の神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体中に流れ出し、NK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化します。その結果、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるというわけです。

逆に、悲しみやストレスなどマイナスの情報を受け取ると、NK細胞の働きは鈍くなり免疫力もパワーダウンしてしまいます。コロナ感染予防のための生活指導が行動制限を呼び余計なストレスを呼び込んで免疫力を下げてしまうのは逆効果です。

子供だけでなく大人も食事環境の変化にかかわるストレスが増えています。緊急事態宣言解除後も在宅勤務が定着し、3食を家で摂るというご家庭も増えている中、作る側、食べる側もかなりの不自由感があるでしょう。コロナが流行り始めた2~3月頃はまだ季節は冬で外に出られないことにストレスはあまりなく感染も短期で収まるであろうとの見込みでした。けれども、春が過ぎ、夏を迎えるこの時期にもまだ収束の見込みがありません。巣ごもり生活という言葉が定着したようですが、巣ごもりばかりでは体に良いわけがありません。