朝鮮労働党幹部が明かした「金与正・南北共同連絡事務所爆破」の真相

文在寅に分からせてやることにした…
近藤 大介 プロフィール

――最近は、金正恩委員長に代わって、金与正(キム・ヨジョン)党第一副部長が前面に出てくることが増えている。二人の指導者の権限はどうなっているのか。

朝鮮労働党幹部: 「5月(23日)に開いた朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議で、重要な決定を行った。それは、これからは与正同志を、祖国統一事業の統括責任者にするということだ。この決定により、朝鮮人民軍総参謀部の統帥権が事実上、与正同志に賦与された。

もちろん、最終的な責任者は敬愛する最高領導者同志(金正恩委員長)だが、これからは敬愛する最高領導者同志は、基本的に表舞台には立たない。本当に必要な時にだけ登場するだろう。

与正同志は、まだうら若い女性だが、最近の発言などからも分かるように、豪胆な性格の持ち主だ。朝鮮人民軍の幹部たちも、大変頼もしい指導者だと期待を寄せている」

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――今後、金与正党第一副部長が、対南だけでなく、対米外交など、外交全般を取り仕切ることになるのか?

朝鮮労働党幹部: 「だんだんとそうなっていくだろう。アメリカは(11月に)大統領選挙を控えており、それまでに交渉が進んで行くかは不透明だ。

今後われわれは、伝統的な友好国である中国と組んでやっていく。与正同志は、今年中に中国を訪問するだろう。その際には、李善権(リ・ソンクォン)外相も同行する。

このところ中国との関係が、急速に改善している。中国は、食糧や医療物資などの人道支援も行ってくれている。新型コロナウイルス騒動が一段落したら、中国人観光客たちが大挙して、わが国を訪れるようになるだろう」

――日本との関係はどうなっているのか。

朝鮮労働党幹部: 「特に何も進んでいない。相変わらずの白紙状態だ。本格的な朝日交渉が再開するのは、おそらく日本で、安倍晋三政権に代わる新政権が発足してからになるのではないか」

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以上である。北朝鮮は「金与正時代」を迎えたという証言は、貴重なものだ。

 

日本や韓国でも、先週23日にアメリカで発売されたジョン・ボルトン前大統領安保担当補佐官の暴露本『それが起こった部屋』が、話題を呼んでいる。そこでボルトン前補佐官が暴露した文在寅政権の「二枚舌外交」(アメリカにも北朝鮮にも都合のよいことを言う外交)と、この朝鮮労働党幹部が証言する内容は、ピタリ一致している。