朝鮮労働党幹部が明かした「金与正・南北共同連絡事務所爆破」の真相

文在寅に分からせてやることにした…
近藤 大介 プロフィール

――「ハノイの決裂」以後も、昨年10月のストックホルム実務協議など、米朝協議は行われた。水面下で何が起こっていたのか。

朝鮮労働党幹部: 「その通りだ。文在寅たちは、『寧辺の核施設解体の見返りに、まずはアメリカの単独制裁から解除させる』と言う。そこでわれわれは、『(2019年の)年末が期限だ』と言って、一縷の望みを託していた。

だが結果は、またもやゼロ回答だった。そこでわれわれは昨年末(12月28日~31日)に、朝鮮労働党第7期中央委員会第5回総会を開いて路線を転換し、2020年は『正面突破戦』(核ミサイル開発の再開)を展開していくと決議したのだ。

そうしたら文在寅らは焦って、『何とか(4月15日の)総選挙まで待ってくれ』と泣きついてきた。われわれが派手なアクションに出れば、反文在寅の野党が活気づいてしまうというわけだ。それでわれわれも、文在寅たちに最後の譲歩をして、総選挙が終わるまで派手な動きを控えてやった。

その結果、4月に文在寅は総選挙で大勝した(与党・共に民主党が300議席中、180議席を獲得)。だが、それでも文在寅たちは何もしなかった。あげく、密使を平壌に派遣したいとか言ってきた。

まったくもって、ふざけた話だ。それで、こちらも堪忍袋の緒が切れて、南朝鮮に対して、本気で怒っていることを、はっきり分からせてやることにしたのだ。それが16日の爆破の真相だ」

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「金正恩委員長は今後、表舞台には立たない」

――北朝鮮は今後、核実験やミサイル実験を再開するのか?

朝鮮労働党幹部: 「もちろんだ。周知のように、すでに南朝鮮との連絡窓口を爆破し、退路を断ったではないか。

実は文在寅は、トランプに対しても、『北はカネと技術が欲しくてたまらないから、少しずつチラつかせてやれば、何でも譲歩する』と、甘言を弄していたという情報を掴んでいる。まったくふざけた奴らだ。

 

われわれは文在寅に長く騙されていたことを悟り、見限った。あとは前進あるのみで、これからは『正面突破戦』の道を歩んでゆく」