偏差値トップ校から、年収100万の「皿洗い」に転落した青年の悲劇

勉強以外の道を誰も教えてくれなかった…
宮本 さおり プロフィール

専門学校はダメ!大学ありきの進路指導

小学生の頃には動きが変だといじめられ、中学時代も“空気が読めない”と、周りから言われたことがあったと言う田村さん。

「人が他の話をしている時に、僕だけ急にゲームの話をしてしまったりして、周りに煙たがられることがあったんです。それで、いじめられることもたびたびありました」

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馬鹿にする同級生を見返してやろうと頑張ったのが勉強だった。だが怒鳴る教師の態度に恐怖を覚えるようになると、成績も急降下、発達障害を持つ人は、一般的にストレスに弱いと言われるのだが、体の不調はストレスがかかりすぎたことで生まれたのかもしれない。

診断が下りてもこの教師からの指導は変わらなかった。学校全体も大学受験に向けて渇を入れる雰囲気が強くなっていった。

「僕には合わないと思いました。成績も悪くて、大学だけしか道がないような話しぶりにも違和感を覚え、『進学はしたくない』と何度も教師に話したのですが、『お前は大学に行け』『就職して社会に出る方が厳しいぞ』と、全く聞いてもらえませんでした。

もう、大学しか道はないんだと、誘導されている気分でした。美容師になりたいといいだした同級生もいましたが、その人もやっぱり『そんなのはダメだ。大学へ行け』と。僕たちは世間をしりませんから、学校の先生がいうことが全てみたいなところがありましたけれど、そのあげくがこれです」