工夫の必要なし?『エール』はなぜ”無策”で再放送を続けるのか

朝ドラのおごりかもしれない
木村 隆志 プロフィール

もともと「1話5回」の再放送だらけ

もともと朝ドラは、総合で8時~、12時45分~の2回、BSプレミアム・BS4Kで7時30分~、23時~の2回と、1日計4回も放送されている。また、BSプレミアム・BS4Kでは土曜9時45分~1週間分の一挙放送もあり、これも合わせると1話につき計5回放送。

さらに、一週間分を15分にまとめた総集編を総合で土曜8時~、12時45分~、日曜11時~の3回、BSプレミアム・BS4Kで土曜7時30分~、BS4Kで日曜8時45分~の2回と、こちらも計5回放送されている。

『エール』でヒロインを演じる二階堂ふみ/photo by gettyimages

ここにきて第1話から再放送するまでもなく、ふだんから再放送だらけなのだ。ちなみに、同じコロナ禍で放送休止中の大河ドラマ『麒麟がくる』は、『「麒麟がくる」までお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル』を放送するなど工夫の跡が見られるだけに、朝ドラの無策ぶりが際立ってしまう。

無策の再放送に至る拠りどころとなっているのは、作品を問わず20%超を記録し続けている高視聴率だが、案の定と言うべきか再放送の第1話は17.5%、第2話は16.1%に留まった。「時計代わりに朝ドラをつけている」という習慣の人が多いのは救いだが、それでも今後は厳しいだろう。

しばらく朝ドラに負けっ放しだった民放各局のワイドショーは、「ここがチャンス」とばかりに、より視聴者が食いつきやすいトップネタを用意しているという。たとえば、渡部建の不倫騒動が記憶に新しいが、人気芸能人のスキャンダルがあれば、『エール』再放送の世帯視聴率はグッと下がるのではないか。