安倍政権の支持率が下がっている photo/gettyimages
# 安倍政権 # 新型コロナウイルス

安倍政権は、ホントはどこが「ダメ」で、どこが「良い」のか…?

このままでコロナ第二波に耐えられるか

新型コロナウイルスの感染拡大は、様々な国の「トップの政治力」を試すことになった。ドイツのメルケル首相などは決断を次々断行して評価を上げたが、翻ってニッポンの安倍政権はどうだったのか。これまでの感染防止策の成果と失敗を検証したうえ、第二波、第三波への課題を見極める必要があるだろう。

そこで今回、新作小説「よこどり」で日本的組織の課題を独自の視点で描き出した作家の小野一起氏と、元財務官僚で気鋭の政治学者である竹中治堅政策研究大学院大学教授が緊急対談。安倍政権の新型コロナ対策の成果と課題を徹底的にあぶり出した――。

コロナ対応で二転三転した安倍政権 photo/gettyimages

安倍政権の「正体」

小野 竹中さんは、現在の「第4次安倍晋三政権」は、非常に強い政治的な基盤を持った政権だと指摘されています。その強い政権の時に日本は、たまたま新型コロナの感染拡大という、未曾有の危機に直面しました。この危機を安倍政権で迎えたことは日本にとって良かったのか悪かったのか。政権の基盤の強さと危機対応力の関係について考えてみたいと思います。

まず、竹中さんは安倍政権の「強さ」の背景についてどう分析していますか。

竹中 閣僚人事権が強まっています。例えば、麻生太郎副総理・財務大臣、菅義偉官房長官は発足当初から今のポジションにいます。加藤勝信厚労大臣も15年10月に入閣してからずっと閣内にいます。高市早苗総務大臣も14年9月から総務大臣を3年程度勤めてから、19年9月に復帰しています。

 

茂木敏充外務大臣は12年12月から14年9月まで経産大臣、17年8月から2年間、経済財政担当大臣を務めた後に現職。河野太郎防衛大臣も17年8月から外務大臣を務めた後現職。つまり首相に近い人が長期にわたって同じ大臣を務めたり、横滑りしているということです。これは同時に他の人が大臣になる機会が減っているということを意味します。

首相の権力が強まっているからこういう人事ができるわけです。