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「安倍は戦犯の孫」という低質さ…ネット右翼とネット左翼が似ている理由

問題は思想の左右ではない

「真の保守」「本当の保守」「まともな保守」――。

こう言葉を使うと、SNS上では決まって、「そんなものはない」「妄想お疲れさま」と左派やリベラルとされる者に茶化され、バカにされる。だが、筆者は以前からこの反応に疑問を感じてきた。

というのも、その左派も、スターリン、毛沢東、ポルポト、あるいは連合赤軍などと同類扱いされると、「あれは本当の左翼ではない」などと途端に同じような言葉づかいに走るからである。

まさに不毛な左右の応酬。これを避けるためには、どうすればよいか。それは、思想の左右ではなく、クオリティーの高低で、ものごとを区別するように心がけることしかない。

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反安倍でも「戦犯岸の孫だから」は論外

たとえば、自身が安倍政権に批判的だとしよう。それはまったく問題ないけれども、同じ思想信条だからといって、あらゆる「反安倍」を見境なく肯定するのでは話にならない。

重要なのは、どういう理由でそう主張しているかだ。仮に「戦犯岸の孫だから」という低次元な理由であれば、その者から距離を取る必要が出てくるだろう。祖父と孫は別人格であるし、そもそも岸信介はA級戦犯ではないからである(容疑者として逮捕されたが、不起訴)。

以上のことは、安倍政権支持側にも、何にでも、当てはまる。