7月 3日 オオウミガラスが絶滅(1844年)

科学 今日はこんな日

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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1844年の今日は、オオウミガラスという鳥が絶滅したとされる日です。

 

人間の乱獲によって絶滅したと明確にわかっている動物の中では、オオウミガラスは最も有名なものの1つです。

オオウミガラスの絵。もう生きている姿を見ることはできない Photo by Getty Images

オオウミガラスは北大西洋や北極圏に棲んでいた全長約80cmの大型の海鳥で、飛べませんでしたが泳ぎは速く、島や海岸で魚を捕食して暮らしていました。その肉や卵を食し、羽毛や脂肪を利用するため、船乗りたちは競ってオオウミガラスを狩りました。

オオウミガラスは陸上ではヨチヨチ歩きだったうえに人間への恐怖心がなく、逆に人間の方へ寄ってくる習性があったため、容易に捕まえられました。

数百万羽いたと言われるオオウミガラスは1750年ごろには絶滅の危機に瀕していることが明らかになりましたが、かえって希少価値が上がってしまいます。そのため、博物館や収集家になどに売りつけようとする人たちによる乱獲が進んでしまいました。

そして1844年7月3日、アイスランドの小島で抱卵中のつがいが発見されます。発見者はまずオスを殴り殺し、続いて卵を守ろうとしたメスを絞め殺し、その騒ぎで割れた卵を捨てました。この日をもって、オオウミガラスはこの世から絶滅したとされています。

ちなみにオオウミガラスはもともと「ペンギン」とも呼ばれており、南半球を冒険した探検家たちは、そこで発見した白黒の飛べない鳥を、オオウミガラスによく似ていたので「ペンギン」と名づけました。

本家「ペンギン」が絶滅したため、地上唯一の「ペンギン」はペンギンのみとなった Photo by Getty Images