犬のワクチンは狂犬病と混合ワクチンの2つ

犬では、狂犬病ワクチンと混合ワクチン、大きく分けて2つのワクチンを打つ必要がある。

以前も本コラムで紹介したことがあるが、狂犬病ワクチンは、狂犬病予防法という法律により、毎年4月〜6月の間に飼い犬に接種することが飼い主の義務とされている。

狂犬病は、日本国内では1956年を最後に発生していないが、一部の国を除き、いまも全世界で蔓延している病気であり、特に東南アジアでは毎年多くの方が狂犬病により命を落としている。
狂犬病という名前を聞くと、犬にだけ起こる病気のように思えるが、実は全ての哺乳類に感染する怖い病気だ。人では感染した動物に咬まれたあとにワクチンを連続して接種することで発症を防ぐことができるが、水を怖がるなどの症状が出てしまったあとでは治療法はなく、致死率は100%に近い。

人や他の犬を噛まないようにしつけることも大切だが、誤って噛んでしまう場合もないとはいえない Photo by iStock

世界中で狂犬病に感染する人の9割以上が犬から感染していることから、日本では犬に狂犬病ワクチンを接種することが義務付けられた。

ではなぜ狂犬病の予防接種は毎年全ての犬に打たなければいけないのだろうか。
それは狂犬病ワクチンの接種率が低い場合、いざ日本に狂犬病が入ってきた時、あっという間に病気が広まってしまうためだ。

-AD-

もしも、だ。愛犬が不幸にも狂犬病にかかってしまい、その結果誰か人間を噛んでしまったら? 愛犬の命だけでなく、愛犬が噛んだ誰かの命をも失うことになる。今回のコロナ渦で、「治療法がない」「ワクチンがない」というのがどれだけ恐ろしいことかわかったと思う。
狂犬病は治療法こそないものの、ワクチンで防ぐことのできる病気だ。もし今年まだ愛犬に狂犬病ワクチンを打っていない方は、多少面倒に感じたとしても、必ず動物病院へ行って忘れずに打って欲しい。