北朝鮮にどれほど邪険にされても文在寅政権には痛手にならない理由

統一はもはや「どうでもいい」目標
木村 幹 プロフィール

常に統一を目指している……わけではない

そしてその様なバイアスの1つとして考えられるのは、「文在寅政権は北朝鮮との統一を目指している筈だ」というものである。

このバイアスは我々が持つ2つの大きな思い込みにより支えられている。第1は、分断国家である韓国は朝鮮半島の統一に向けて動いている筈だ、という思い込みであり、第2は、文在寅政権は「進歩派(あるいは左派)」である以上、北朝鮮の体制に強い親近感を持ち、故にこれとの統一を目指しているのだ、という思い込みである。

確かに、この様な思い込みを前提とすれば、文在寅政権の行っている事は「非合理的」に見えなくはないし、また、近日の北朝鮮を巡る状況は、この政権をして大きな窮地に陥らせている様にも見える。

 

とはいえ実際の状況はこのバイアスの下に見られるような単純なものではない。なぜなら、そもそも文在寅政権が統一実現を自らの政権目標として来たかは、はなはだ怪しいからである。

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