2020.08.08

医学部受験、ここへきて「数学不要論」が急浮上してきた本当のワケ

医学部が直面する「深刻な問題」がある
原田 広幸 プロフィール

数学なしで受験できるのは…

推薦試験やAO入試を除く「一般入試」で、「数学」を選択せずに受験できる医学部は、全国で2校しかない。

もう一校は帝京大学医学部であるが、帝京の場合は、必須の英語に加えて、理科(物理・化学・生物)・数学1A2B・国語の中から任意の2科目を選んで受験する(計3科目)。昭和大学は、英語と理科2科目が必須なので、国語か数学を選んで、計4科目の試験となる。

もとより、帝京大学の医学部は、「文系の受験生も入れたい」「社会人受験生も入れたい」という、受験生の多様な属性を取り込むための方法論として、文系科目を含む3科目の入試を続けているようだ。

以前は、英語も含めて3科目の自由選択制であったが、さすがに、グローバルな医療教育が叫ばれる今日、英語が全くできない学生が医学部に入ってくるのはよろしくないということで、英語は数年前に必須化された。

 

多様なニーズが求められる現代の医療に、このような様々なバックグラウンドをもつ人材養成のための医学部が存在する意義は大きい。一方、昭和大学は別の理由で「国語」の導入を決めている(後に述べる)。

いずれにせよ、帝京大学に続いて、昭和大学でも数学を選択せずに医学部を受験することが可能になったあかつきには、他の医学部でも、国語を入試科目に加えるところが出てくるかもしれない。

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