医学部の受験といえば「数学」のイメージが変わるかもしれない photo by iStock

医学部受験、ここへきて「数学不要論」が急浮上してきた本当のワケ

医学部が直面する「深刻な問題」がある

昭和大医学部で「国語が選択可能」の衝撃度!

不正入試事件で信頼が失墜したとも思われる日本の医学部だが、その人気は決して潰えていない。

たしかに、ここ2~3年の医学部受験生は、実数で減少している。しかし、全体的にみると、受験者数の減少は国公立医学部においてのみであり、私立医学部は横ばい、全大学受験生の減少と比べると、減少幅はわずかだ。

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少なくとも、医学部志望の学生が大幅に減っているとは言えないだろう。むしろ、コロナ禍によって医療の重要性が再認識されたことで、医療チームの中核を担う医師へ敬意も高まっているように感じる。また、医学部を目指せるチャンネルも増えてきているので、志望者はより多くなってくる可能性すらある。

当然、こういった流れを受けて、医学部入試の仕組みも多様化が進んでいる。

以前記事で、医学部入試2次試験(面接試験・小論文試験)の多様化について書いたが、入試という戦いの本丸である1次試験(学科試験)の科目にも、変化の兆しが見えてきた。昭和大学の医学部(を含む全学部)の一般入試において、「国語」が選択科目として導入されることが発表されたのである。

 

昭和大学は、都内にあり、受験生の間でもとくに人気の高い医療系大学だ。河合塾による偏差値は、最新のもので67.5である。「早稲田・慶応・上智」の理系学部(河合塾による偏差値65.0)以上の成績がなければ入学できない超難関校だ。

そんな昭和大学医学部による入試科目の変更は、実にエポック・メイキングな出来事である。

トップレベルの医学部の入試で、受験科目に国語を選択できるようになったことは、今後の入試に少なからぬインパクトを与えるだろう。では、選択制とはいえ、数学のテストなしでトップレベルの医学部に入れる可能性が開かれたという事実は、医師養成機関たる医学部の教育内容にも変化をもたらすことになるだろうか。