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在日中国人がコロナ禍で「日本人の行動」に感動し「日本政府」に怒ったワケ

「日本」がこんなふうに見えている

危機感を覚えた

「保健所から東京都に感染者の集計を送る手段が“ファクス”で報告漏れがあったとか、一体、何時代の話なんだよ、と呆れてしまいました。コロナ禍の間、日本政府も行政も、一部を除いて、あまり機能しなかった。この国のリーダーに対してますます危機感を覚えた、というのがこの2ヵ月半の思いです……」

日本の1県の人口に相当するほど人数が多い在日中国人(日本国籍を取得した中国出身者などを含めると100万人近い)。彼らは日本政府のコロナ対策をどのように受け止め、何を感じたのか。数人に連絡を取ったところ、在日歴30年以上の女性は、このように憤った。

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率直な意見を続ける。

「第1波を抑えられたのは日本の科学の力、そして専門家が中心となって行ったクラスター対策が功を奏したことにあると思います。その後、『人々の接触8割減』というアイデアも出てきて、ある程度は達成できた。日本のコロナ対策が何となくうまくいったのは、山中伸弥教授がいっているように『ファクターX』もきっと関係あるでしょう。しかし、いずれにせよ、政府の対応は後手に回り、安倍晋三首相のリーダーシップのなさが露呈してしまったことは確かだと思います。

一方で、地方自治体の首長の差もよく見えました。東京都の小池百合子知事、大阪府の吉村洋文知事、北海道の鈴木直道知事などは自らの頭で考え、スピーディーに行動し、中国に住む友人からも賞賛されていましたが、私が住んでいる県の知事は全然ダメだった。これからは、どの県に住むのかってこともよく考えなくちゃ……と思いましたね」