リアルとエンターテインメントの境界線

とはいっても、その違いについて視聴者が認識するのはとても難しい。する必要もないのだとは思う。だからこそ、視聴者への影響を考えなくてはならない。大事なことは、バラエティ番組に抵抗を感じる人が増えた「現実」があるということだ

では、その原因はなんだろう? まずその一つは、「バラエティをリアルに感じる人の多さ」にあると思う。あたかも昔の知り合いのように、出演者に親近感を持つのがバラエティだ。

バラエティは社会の縮図だと思うことがよくある。いつも冴えなくて助けてもらってばかりの人、器用すぎてなんだか損をしている人など、バラエティ番組でのキャラクター別人口比率と現実社会の人口比率はほとんど一緒なんじゃないかと。

だからこそ感情移入できるし、投影できるし、日本全国で共有できる一つの村なんだ。全員が笑いの天才じゃあ、面白くない。ただ、バラエティをリアルと感じることで、歪みも生じる

写真提供/バービー