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ひとり焼き肉チェーン「焼肉ライク」、“換気がウリ”で急浮上のワケ

ウィズコロナにマッチした戦略
永田 雅乙 プロフィール

ライバルは牛丼チェーン

冒頭でいきなり!ステーキを話題に挙げたが、おそらく西山氏は同店の「低単価・短時間」というコンセプトに感化され、焼肉ライクを立ち上げたのだろう。とはいえ、経営面では、焼肉ライクの方が一枚上手だったと言える。

実際、筆者の聞くところによれば、フランチャイズ経営者の間で、いきなり!ステーキから焼肉ライクへフランチャイズの鞍替えも進んでいるという。

しかし、今後の課題がないわけではない。もし焼肉ライクの全国展開が進んでいけば、ライバルは自ずと増えてくる。その筆頭格は、焼き肉業態ではなく、牛丼チェーン各社だ。

画像:ダイニングイノベーション
 

正式な数字こそ出ていないが、焼肉ライクのテイクアウト・デリバリー比率は現時点で非常に低いと予想される。そもそも、テイクアウト・デリバリーを開始したのが5月23日。その後、同月29日に出前館、翌月18日にUber Eatsでの注文受付を開始するなど、他の飲食店と比べると、やや出足が遅かった印象を受ける。

6月24日、東京都の感染者数が55人と、緊急事態宣言の解除後では最多の数字を出すなど、小康状態から一転、新型コロナウイルスの感染拡大へ、雲行きが怪しくなりつつある。となれば、テイクアウト・デリバリーの需要は引き続き拡大するはずだ。

依然として、テイクアウト・デリバリーでは牛丼チェーンが高いシェアを維持している。焼肉ライクとしては、店内飲食の需要もさることながら、いかにテイクアウト・デリバリー比率を上げていくかが今後のカギとなるだろう。