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ひとり焼き肉チェーン「焼肉ライク」、“換気がウリ”で急浮上のワケ

ウィズコロナにマッチした戦略
永田 雅乙 プロフィール

牛角創業者の目論見とは

コロナ禍の「新しい生活様式」にマッチした焼き肉ライク。今にして思えば、オープンした2018年の時点ですでに、こうした不測の事態にも対応できることを見越していた、とすら思えてしまう。

もちろん、新型コロナウイルスを予見していたとは言わないが、いずれにせよ焼肉ライクを手がけたダイニングイノベーション、もといその中心にいた西山知義氏の緻密な戦略がハマったのは間違いない。

大手焼き肉チェーン「牛角」の創業者で知られる西山氏は、コンサルタントとして同じ外食業界に携わる筆者の目から見ても、きわめて戦略性に長けた人物の一人だ。

写真:ダイニングイノベーション
 

西山氏は、「高価だった焼き肉を手軽に食べられる」というコンセプトで1996年に牛角を立ち上げ、わずか7年で1000店舗までチェーン網を拡大。2012年には牛角を運営するレインズインターナショナルの社長を退くも、2013年には、このダイニングイノベーションを設立し、高級志向の焼き肉店「KINTAN」などを手がけてきた。

おそらく西山氏が焼肉ライクを立ち上げた背景には、様々な条件・シチュエーションにも合うような多種多様な業態を一手に抱え、それを全国規模で展開していく目論見があるのだろう。

牛角で培ってきたノウハウや信頼感を元に、これまで牛角ではカバーできなかった領域を、第二創業である焼肉ライクやKINTANなどでカバーしていく。そうして、ビジネスで成功を勝ち取りたい。そんな意思が伺える。