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ひとり焼き肉チェーン「焼肉ライク」、“換気がウリ”で急浮上のワケ

ウィズコロナにマッチした戦略
永田 雅乙 プロフィール

「換気がウリ」という戦略

ウィズコロナと呼ばれる時代にあっても、決してブレない焼肉ライクの「強み」――その1つが「換気」だ。

国内の1日あたりの感染者数が100人を突破し、政府が緊急事態宣言を発令する直前となった4月4日。焼肉ライクの公式ツイッターの“ある投稿”が話題となった。以下の通りだ。

焼肉ライクの1人1台ロースターは煙だけでなく空気を強力に吸い込みます。
客席の空気が入れ替わるのに要する時間はたったの約2分30秒(一般の飲食店は約24分)。1人1台換気扇がついているイメージです。

画像:株式会社ダイニングイノベーション
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ここで改めて、焼肉ライクの特徴について解説する。

前述の通り、焼き肉のファストフードを標榜する同店では、「1人向け」というコンセプトを実現するために、1人1台専用の無煙ロースターを用意している。ちなみにこのロースターは、焼肉ライク専用に特注されたものだという。

ご存知の通り、どの飲食店も今、「安全・安心をどう訴求していくか」について頭を悩ませている。中でも換気対策は、およそどの業態も動いており、例えば、ファミレスでは「出入り口を開けておく」「窓を開けて、エアコン全開にする」などが講じられている。

一方、焼き肉という業態は、当たり前といえばそれまでだが、そもそもコロナ禍以前から「換気」に強かった。普通の飲食店の場合、大きな換気音を嫌がる消費者も想定されるが、焼き肉ならばそれがない。

さらに焼肉ライクは、1人1台ロースターが常備され、なおかつ他の焼肉店よりも狭い空間で運営されている。「一般の飲食店と比べ、9倍もの空気の入れ替えをしています」としているが、「9倍」という驚異的な換気能力も、これなら確かに実現可能と言えるだろう。