提供/花王株式会社

泡は「エンタテインメント」!?

泡といえば正しい洗顔法のひとつとして、「洗顔料は泡立てて使う」――というのが長らく定説となっている。では泡を立てれば立てるほど、洗浄力も高まるのだろうか?

30年にわたって洗浄と泡を研究してきた花王(株)マテリアルサイエンス研究所・坂井隆也主席研究員によると「いいえ、学術的には、泡立ちと洗浄力は直接関係ないというのが長い間の常識だったんですよ」という、思いがけない答えが返ってきた。

「世の中にある洗浄剤を比較すると、たとえば洗浄力が高い衣料用洗剤は、それほど泡が立ちません。ですが、泡とは関係なく汚れはしっかり落ちるのです。じゃあ泡は何に役立つのかというと、まず、肌に負担がない(摩擦が少ない)、気持ちいい、優しい感じ、安心感といった“洗浄実感”を演出するエンタテイメントツールの側面が大きいんです」

花王(株)マテリアルサイエンス研究所・坂井隆也主席研究員

泡は目的にあわせてデザインされていた!

泡立てる主な役割は、使うときの気持ち良さのためだったなんて! とはいえ、確かにフワフワの泡は感触としてとても心地いい。365日欠かせない洗顔だからこそ、この快適さは欠かせない。しかし、ということは結局、どんな泡を立てようが、個人の好みでよいということになってしまうのだろうか?

「泡の様々な研究により、そういう考えを覆す発見をしてきました。詳細は後で説明しますが、泡の技術は進化を続けていて、いろいろな機能を持ち、それに合わせて使用用途を変えることができます。泡の質は、デザインすることが可能なのです。例えば、シャンプーはすばやくたくさん泡立ちますし、食器洗剤は水ですすぐと切れがいい泡、長時間髪に定着してほしいヘアカラーは割れにくく持ちのいい泡と、使用目的で泡のデザインを変えているのです」(坂井氏)