私はクソ野郎になった

5月某日の月曜日、私は生まれて初めて会社をさぼった。テレワークだから誰もそれに気が付かない。物音ひとつしない狭いマンションで、ただただ目を閉じていた。アイフォンの電源は消した。パソコンもシャットダウンした。こうして私はクソ野郎になったのだ。

何も見たくない……Photo by iStock

火曜の朝、無表情で受信フォルダを開く。その数1700オーバー
しかしこのとき、不思議と何をすればいいのか分かった。

(1)電子ダイレクトメールはすべてゴミ箱へ。「ダイレクトメール」のフォルダを作成し、メールの自動振り分け設定で、今後はすべて自動的にそのフォルダに移動するようにした。

(2)ざっくりと5つほど仕事関係のフォルダを作り、ただひたすら受信フォルダの“解決済み”メールを移していく(私の場合は「撮影」「原稿」「会社」「編集部」「タイアップ」)。

ここまでで5時間かかった。受信フォルダは70。とんでもなくすっきりした。ここからはつらい作業だ。残りは“解決済み”でないメール。現在進行形のものと、「返したほうがよかったのに返さなかったメール」である。

思えば、みなさん限られた時間を割いて私にメールを送ってくれていたのに、なんと傲慢だったのだろう……。一通一通のメールを読む。「今になって何だ」と思われるのはもちろんだが、今さら返信して迷惑になる可能性もある。吟味して必要なものは謝罪のメールを送った。