「芸人一本の時代は終わった」会社員になったハチミツ二郎が見る未来

アフターコロナの光明になるかもしれない
田崎 健太 プロフィール

ここで経験してみるのもアリかな

芸人としての軸足を劇場に置くという覚悟を決めてみると、意外と自由な時間が多いことに気がついた。

「テレビのように収録が深夜までとか、ロケで何十時間も拘束されることはない。劇場仕事なんて、出番の数十分以外はほとんど自由な時間です。世の中でサラリーマンって一番数が多いんだから、ここで経験してみるのもありかなと。二ヵ月で辞めてもいいじゃないですか」

IT企業への就職は、相方である松田には事後報告だった。

「サラリーマンになるから、就職するからって言いました。最初は心配そうでしたけど、(劇場に出演する)スケジュールはちゃんと全部やるからって言ったら、ああそうなんだって顔してました」

 

芸人の副業といえば、知名度を生かした飲食店、あるいはアパレル関係が多い。なぜIT企業だったのか。

「ちょっと後輩になりますけど、(お笑いコンビの)マシンガンズの滝沢(秀一)がゴミ収集の作業員やっているじゃないですか。あれがいいと思うんです。結果として、ゴミ収集作業員としての方がテレビに出ている。そして、ゴミって絶対になくならないじゃないですか。

飲食業だったら、ごめん、来月閉店になるわって言われてもどうしようもない。でもゴミはなくならないし、ITもなくならない。ただ、ゴミ収集の合間に劇場には出られない。ITだったら、(出囃子の)曲が掛かればパソコン閉じて、衣装着て出て行く。終わったらまたパソコンを広げられる」

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