アパレル異変、いよいよ「ユニクロ」がH&Mを抜いて「世界2位」へ…!

最新データから徹底予測
小島 健輔 プロフィール

ファーストリテイリングは首位になれるのか

直近決算売上を円換算すると、首位は3兆4510億円(20年1月期)のインディテックスで、2兆6767億円(19年11月期)のH&Mが続き、2兆2905億円(19年8月期)のファーストリテイリングは3位に留まる。首位のインディテックスを100とすれば、H&Mは77.6、ファーストリテイリングは66.4だが、6年前はH&Mは87.8、ファーストリテイリングは52.7だったから、H&Mが伸び悩んだ一方、ファーストリテイリングは追伸して差を縮めた。

コロナ危機の影響はファーストリテイリングが一番軽く、20年8月期の売上見通しを2兆0900億円と発表しているが、インディテックスは第1四半期(20年2〜4月)を44.3%減と発表しても21年1月期見通しは出していない。H&Mは第2四半期(20年4~6月期)をようやく発表したが、通期(20年11月期)見通しは開示しなかった。

両社が発表している数値をファーストリテイリングの地域別・時期別の見通し詳細と照合すれば大まかな予測はつくが、インディテックスの21年1月期は前期から18%減の2兆8300億円(232億EUR)、H&Mの20年11月期は24%減の2兆0350億円(1770億SEK)と推計したい。

EURもSEKも前決算年度のレートで計算しているから為替が動けば変わってくるが、大きく落としてもインディテックスの首位は変わらず、ファーストリテイリングがH&Mをわずかに(550億円)抜いて二位に上がる

 

H&Mの過剰在庫体質はコロナ危機でさらに悪化し、資金力にも乏しいから成長が回復する可能性は薄く、為替がSEK高に振れて今期の逆転はならずとも、来期は確実にファーストリテイリングが二位になる。

インディテックスは短サイクル生産による調達と在庫の圧縮でコロナ危機を乗り越え、豊富な資金力で来期は再成長に転ずるから、前述した二つの優位があってもファーストリテイリングとの差は短期には縮まりそうもない

(株)小島ファッションマーケティング 小島健輔

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