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オランダで大人気、ヘリコプターで共演する「カルテット」が凄すぎる

その名も『ヘリコプター弦楽四重奏曲』

夢から着想を得た『ヘリコプター弦楽四重奏曲

2019年6月2日夕方、オランダ・アムステルダムのイベント会場「Gashouder」に、国内外から観客が集まった。

定刻を過ぎて、4人の女性の弦楽奏者が舞台に登場した。しかし、彼女たちは観客たちに挨拶を済ませると早々に会場を立ち去ってしまう。

しばらくすると、舞台上に設置された4つのスクリーンに彼女たちの姿が映る。しかも楽器を持って、一人一台ずつヘリコプターに乗り込んでいるのだ。機体が次第に高度を上げる。そして奏者たちがヘッドホンでカウントを聞くと、演奏が始まった―。

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これは、バラエティ番組の企画などではない。オランダ芸術祭の目玉公演のワンシーンだ。

このように、ヘリコプターに乗って演奏する曲がある。『ヘリコプター弦楽四重奏曲』だ。オペラ『光』の中の「水曜日」の第3場面の曲として'93年に作曲された。作曲者のシュトックハウゼンは、「ヘリコプターに乗った弦楽奏者が演奏する」という夢を見て着想を得たという。

この曲を演奏するためには、4人の弦楽奏者と4台のヘリコプターが欠かせない。ヴァイオリン担当が2名、ヴィオラ担当が1名、チェロ担当が1名の構成で、これに加えてヘリコプターの操縦士4名を加えた最低8名のメンバーが必要となる。