大好きだった高校のバンド仲間

香寿美さんと元夫は東海地方の出身で、高校の同級生同士。一緒にバンドを組み、元夫がギターで香寿美さんがキーボード。青春時代をともに過ごした。
それぞれ短大、大学に進学し、その後、香寿美さんは銀行、元夫は地元の大手メーカーに就職。24歳で結婚した。

青春時代をともにすごした Photo by iStock

「快活で人懐こくて、すごく魅力的な人でした。ルックスも男らしくて、会う人みんな彼のこと好きになってしまう。この人と結婚したら、一生、楽しく暮らせるだろうな、と思いました」

巷はバブル景気に沸いており、世の中全体が明るかった。結婚してすぐ元夫は「起業したい」と言って会社を辞め、香寿美さんも一緒に上京したが、「何の不安もありませんでした」
はじめ香寿美さんは派遣社員として勤め、元夫の会社が軌道にのると、辞めて経理を担当。1人、また1人と子どもが生まれた。

家事育児はすべて私がやっていましたが、それは全然苦ではなかった。休みの日には夫と一緒に曲を作ったり、夫がギターを弾いて私が歌ったり。思えば、幸せな時代だったと思います」