日本を代表する憧れリゾートの一つである星野リゾートは、なぜこれほどまでに多くの人を惹きつけるのでしょうか? ホテルジャーナリスト・せきねきょうこさんが各施設の魅力を紐解きます。

今回は、せきねきょうこさんが「星野リゾート 界 出雲」を愛する理由をご紹介。景観・客室・料理・アクティビティ・温泉の5つのポイントについて、じっくり語っていただきました。

POINT 1:ランドスケープ(景観)

山に抱かれる安心感と玉湯川の流れ
宍道湖に寄り添う老舗温泉地

道路からは少し奥まったところに建ち、贅沢な個人の邸宅を想わせる「界 出雲」の前景。門を一歩入ると、もうそこは別世界。静謐な空気感と、随所に見る伝統工芸品とともに、中庭を囲む宿の造りはプライベート感に溢れている。

宿があるのは玉造温泉街の中心地、玉湯川に面して建っています。周辺には老舗温泉旅館や小さなショップ、お洒落なお土産物屋さんも並び、散策には“ちょうど良い”温泉街の雰囲気が漂っています。

玉造温泉街の中心を流れる玉湯川。老舗温泉街の風情ある散策ができるよう河畔は観光用にも整備。春には夜桜のライティングも。「まがたま橋」のすぐ横と、玉造温泉街で唯一の日帰り温泉施設「玉造温泉ゆ~ゆ」前にはそれぞれ河原に足湯も造られている。

玉造温泉の源泉が湧き出す手湯「湯薬師広場」へも徒歩で8分ほど。玉湯川沿いに造られた足湯までは6分。穏やかで心静かに落ち着けるロケーションの宿です。

POINT 2:客室

全室露天風呂付きの純和風の客室で
玉造温泉の「神の湯」を堪能

古くから美肌の湯として知られる玉造温泉を引く客室内のプライベート露天風呂の一例(檜露天風呂付きの客室から)。宿泊プランには、日本酒と塩を入れたお風呂で身を清め翌日神社に向かう神聖なプランも。

ゆとりある純和風の客室が全24室(46㎡~52㎡)。すべての客室に、檜か信楽焼の露天風呂が備わり、自室内でプライベートに温泉三昧も可能。

伝統工芸に囲まれて眠る優雅な客室。全室に檜か信楽焼の露天風呂が設置され、自分の客室に居ながらにして温泉三昧を堪能。ご当地部屋では一つ一つのインテリアや小物類にも地元の匠の作品が飾られ、高級温泉旅館の「界」ブランドらしい設えがある。

特に、1階のご当地部屋、信楽焼露天風呂付きの「出雲匠の間」は、伝統工芸を継ぐ若手職人グループ「シマネRプロダクト」がプロデュースをした美しい部屋です。

客室に飾られた一輪挿しは、挽物轆轤による熟練の木製花瓶で、松江市出身の木工作家、濱田幸介氏の作品。温かみのある丸いフォルムから作家の思い入れが伝わり、シンプルながら職人技のオーラが際立つ。

現代風にアレンジされた伝統工芸品に加え、思想家・美学家である柳宗悦が提唱した民藝(観賞用ではない実用性を備えた工芸品)の重厚感が映える客室は、唯一無二の特別室です。また、すべての客室に、誰もがぐっすりと眠れるよう「界」オリジナルの寝具が用意されており、「ふわくもスリープ」という、なんとも可愛らしい名のマットレスで快眠が約束されています。