『やまとなでしこ』『ハケンの品格』『ドクターX 外科医・大門未知子』そして朝ドラ、大河――いつの時代もヒットドラマを書き続けてきた脚本家の中園ミホさん。彼女が脚本家デビュー前に、四柱推命や気学をベースとした数気学を学び、占い師として活動していた時期があることは意外と知られていない。

実はドラマづくりにも、占いが活かされているという。脚本を手掛けた2020年版『ハケンの品格』が現在放送中で、4月に書籍『占いで強運をつかむ』(マガジンハウス)を上梓した中園さんに、ドラマと占いの意外な関係について聞いた。

中園ミホさん
中園ミホ プロフィール
1959年東京生まれ。脚本家。日本大学芸術学部卒業後、コピーライター、占い師を経て、TVドラマ『ニュータウン仮分署』で脚本家デビュー。2007年『ハケンの品格』で放送文化基金賞を受賞。2013年に『はつ恋』『Docter-X 外科医・大門未知子』で向田邦子賞と橋田賞をダブル受賞。2014年にNHK連続テレビ小説『花子とアン』、2018年に大河ドラマ『西郷どん』を執筆。2020年6月17日より13年ぶりに続編『ハケンの品格』が放映スタートした。 

『やまとなでしこ』『ドクターX』
主人公は占い通りのキャラクター

――中園さんは10~20代の頃、占い師として経営者や著名人などを占ってきたそうですね。占いで主人公のキャラクターや名前を決めることはありますか?

中園ミホ(以下、中園):私は若い頃、四柱推命や気学をベースにした有名な占い師の先生のもとで占いの勉強をしていました。だから登場人物の名前やキャラクターを占いで決めることはありますよ。

例えば『ドクターX』の大門未知子は、米倉涼子さんの運命星にキャラクターを寄せました。プロ意識が高くてクールだけど、無邪気で抜けているところもあって、可愛らしい。占い上はそんな運命星をお持ちの方ですし、実際ご本人の性格もその通りです。

『やまとなでしこ』を書いた時は、主人公の名前の画数が偶然キャラクターに合っていました。オンエアーされた後に占い師の友だちから電話がかかってきて、「ねえ、神野桜子っていう役の名前、占いで決めたでしょう」って聞かれたんです。神野桜子の姓名判断を調べてみたら、お金に執着するところや気が強くてプライドが高いところ、強運なところが、画数とぴったりでした。それ以来、登場人物の名前を決める時は画数を意識するようになりました。

――キャラクターや設定通りの名前が見つからない時もあるのでは?

中園:ええ。けっこう苦労しています(笑)。登場人物はみんな運の強い名前にしたいから、役名を考えるだけでいつも3、4日くらいかかります。プロデューサーは「中園さん、はやく書いてください」って、やきもきしてますけど(笑)。