つらい時は人生の宿題を片付ける時

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――中園さんご自身にも、つらい時期にご苦労された経験はありますか?

中園:ええ。私自身も子どもが小さかった時など、大変なことがたくさんありました。子どもが赤ちゃんだった時は、おとなしく寝ている間に「今だ!」って脚本を書いていたし、1歳くらいの頃はしょっちゅう熱を出しては保育園を休んでいたので、ごきげんな時を狙ってすき間時間で脚本を書いていました。

子どもって高熱があっても、おとなしく寝てくれないじゃないですか。当時、ワープロを打ち始めた途端、はかったように息子がやってきて、ワープロの前にでーんと足を広げて座っちゃって困ったこともありました(笑)。

一番わんぱくな頃に書いていたのが、『Age, 35 恋しくて』っていう不倫のドラマで。子どもが足をバタバタさせてアンパンマンの歌を歌っている足の間から、瀬戸朝香さんと中井貴一さんが不倫して抱き合っているシーンを書いていました。それであのドラマには、アンパンマンの歌が何度も出てくるんですよね(苦笑)。

――そうだったんですね(笑)!当時、なんでこの歌なんだろうと思っていたのですが、それが理由だったんですね。

中園:はい(笑)。人生のつらい時、特に「空亡期」には必ず自分の中の大きな問題にも直面してきました。私はぐーたらな性格なので、「空亡期」には必ず「勤勉に脚本を書く」という最も苦手な試練が巡ってきます。でも「あ、これが私の宿題だ」って思うんですよね。

そういう時、もちろん逃げることもできますが、立ち向かうことで苦手を一つ克服できるし大きく成長できる。苦しいことがあっても乗り越えられる自信がつくと思います。「この難関をクリアしたら、次の10年はきっとすごく楽しいぞ」。今がつらい方にもそんな風に思って頑張って欲しいなと思っています。