コロナで人生の終末を意識するようになった人に贈る「完全燃焼の心得」

何事も終わりがあるから集中できる
大原 浩 プロフィール

死の美学=生の美学

「武士道」といえば「葉隠入門」という著書もある三島由紀夫を忘れることができない。

1970年(昭和45年)11月25日に、憲法改正のため自衛隊の決起(クーデター)を呼びかけた後に割腹自殺をした事件(三島事件)当時、私は小学生であったが、世の中が騒然としていたことだけは強く印象に残っている。

政治的な意思表示だとされるが、実のところは三島由紀夫の「死の美学」=「生の美学」の「遺作」であったのではないかと思う。

なぜかといえば、三島由紀夫は「東大 VS. 全共闘」(「討論三島由紀夫vs.東大全共闘―美と共同体と東大闘争 (1969))のような政治的発言・行動も多かったが、基本的に芸術家(小説家)であり、「美の追求」に人生を捧げたからである。

 

彼は40歳くらいの若さで志と共に散った英雄をたびたび賛美していた。「男の美しい生き方」であるというわけだ。実際、彼が事件を起こしたのは45歳の時である。