元TBSアナウンサーで、現在はタレント・エッセイストとして活躍する小島慶子さん。家族が住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する日々を送っていた小島さんですが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、渡豪が叶わぬ状況が続いているそうです。

コロナの影響で、今も多くの方が苦境に立たされています。とくに、休業や人員整理に追い込まれる職場が増える中、困窮するシングルマザー家庭の現状が深刻です。講談社から刊行された『「2020」後 新しい日本の話をしよう』(河合雅司著)のデータをもとに、小島さんが、女性の新しい生き方を考えます。

顕在化したジェンダー格差

コロナ危機によって顕在化した問題の多くは、以前からあったものです。ジェンダー格差はその最たるもの。日本は先進国でワーストの男女格差大国。コロナ危機でも多くの女性が打撃を受けています。人口減少が避けられない日本では、このままでは「貧しいおばあちゃん大国」の未来が待っています。女性たちは、“コロナ後”の世界をどうやって生きていけばいいのでしょうか。

結論から言うと、若い世代は世界を視野に入れたスキルの習得、中年以上は連帯と、リーダーシップへの挑戦が必要になるでしょう。

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目の前の惨状に目を向けます。なぜマッチョで保守的な男性リーダーのもとでは多くの感染者や死者が出ているのか。なぜ科学を重視し人命を優先するリーダーの多くは女性なのか。なぜ医療や介護、流通などの最前線で働く多くの女性は、平時には敬意を払われず、低賃金なのか。なぜ企業は莫大な利益を現場で働く人びとではなく、株主に還元するのか。

人の暮らしに不可欠な営みを維持する仕事に就いている人たちは格差社会で弱い立場に置かれ、非常時には健康面でも経済面でも、最初に犠牲になるのです。