ホームレス小説家と医大浪人生の間に子供が!?

オギャ子:『パパいや、めろん』面白く拝読しました。四角も読んで、めっちゃ面白いって言ってました。

めろん:ありがとうございます。嬉しいです、夫婦で読んで欲しいので。

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オギャ子:めろんさんは、ホームレス小説家だったと書いてありましたけど……。

めろん:そうですね。デビュー作書いたあと、株で失敗しました。もともとは大阪で生まれて、姫路で育って、刑務所みたいな高校に行って……。

オギャ子:なんか、素手で便器を磨くって書いてあった……。

めろん:そう、そこを卒業しました。当時はフリーター全盛期で、ぼくも高校卒業後はフリーターしていたんですよ。肉体労働やったり、ホストやったりして。

オギャ子:ホストだったんですか!? 人気は?

写真:森清

めろん:全然なかったですよ(笑)。そもそも、あまり指名とかない店だったんですけど、ぼくはそのうえ美少女アニメオタクで、セーラームーン見るから今日は帰る、みたいな感じで。

オギャ子:かなり異色ですね。

めろん:でもそこでお金を貯めて、専門学校行って上京して、縁あってデザイン事務所で働かせてもらったり、ゲーム作ったり……。そのゲームを自ら小説にしたのがデビュー作(『左巻キ式ラストリゾート』)になりました。で、あるとき投資で全財産失って、ホームレス状態のときにシェアハウスに入居したんです。そこでパートナーに出会いました。

オギャ子:奥様は、東京藝大を卒業したあとに、「私に必要なのは芸術ではなかった」と医大受験をしていたんですよね?

めろん:そうなんですよ。彼女は結局9年間浪人して、九州の某大学の医学部に受かりました。だからいまぼくは、家族で九州住まいです。

オギャ子:9年! もうやめなよって言いたくなりませんでした?

めろん:何度も言いましたよ(笑)。毎朝3時に起きて勉強して、育児をやって、また勉強して……。なんと言うか、マシンみたいな人なんですよ。

オギャ子:マシン?

めろん:目的しかない感じ。ぼく、いまだに彼女がなぜ医者になりたいのか知らないんですよ(笑)。10年くらいずっと聞いてるんですけど、「なりたいから」以外の答えが返って来ない。

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オギャ子:話、合うんですか?

めろん:合わない(笑)。

オギャ子:え……(笑)。

めろん:だからぼく、よく頼むんですよ。まず笑顔の練習をしよう。心がなくてもいいから笑ってみてくれって。もしくは、無表情でもいいから、語尾に「にゃー」とかつけてくれないかって(笑)。人間っぽいところを見てみたいんですよね。