徹底した節約術

もっとお金のことを知らなければならないと考えた聡子さんは、突如として勉強を始めた。マネー雑誌、家計の本、経済本、手当たり次第、どんどん買って、睡眠時間を削りながら毎日1冊ペースで読みまくり、気がついたら200冊にもなっていた。

大量に読んだ本の中で、ピンと来たのが長期投資という言葉だった。その重要性を説いた著作に心を引かれ、自分も投資を始めてみようと思った聡子さん。ここぞと思った直販投信会社が東京で主催するセミナーに、自宅のある九州からわざわざ出かけていった。そして直接、社長の顔を見て、話を聞き、自分なりに十分理解した上で口座を開設した。まずは月3万円の積立を開始し、1年間、様子を見て、これなら大丈夫だと納得したら余裕資金をかき集め、投信をスポット購入した。

財産を作るには、できるだけ多くのお金を投資したい。しかし毎月の給料は変わらない。そこで聡子さんは家計を徹底的に絞った
「経済本を読んで知ったのですが、私も無駄な生命保険をけっこうやっていたんです。無知は怖いですよ。県民共済だけ残して、あとは全部解約して投信に入れました」

徹底的に無駄をなくした Photo by iStock

身の回りの細かな出費も見逃さない。洋服は一度買ったら20年は着るという意気込みだし、職場の飲み会は、どうしても欠席できない歓送迎会のみメイク用品は100円ショップで買い、食用オリーブオイルでせっけんを手作りし、顔でも体でも髪の毛でも、それで全部洗ってしまう。スーパーで食材を買うときは、半額引きやセール品を賢く選ぶ。10年間は石にかじりついてでも頑張ると決めて、その間は一度も外食をしなかったというから、恐るべき徹底ぶりだ。そして投資を始めて3年後、ついに家計が黒字になった。