# 大学入試

2021年、大学共通テストの「試験日選択」で有利なのは…?その意外な答え

「損する人」が続出する
原田 広幸 プロフィール

「自信のない人」ほど第2日程を選ぶことに…

さらに、受験日程にかかわらず、試験内容や難易度の配分に失敗すれば、大きな不公平・不公正が生まれてしまう可能性がある。

傾向を把握する目的での「第2日程」受験を排除し、傾向を知っている/知っていないことによる不公平を是正するために、問題冊子持ち帰りを禁止したうえで、問題の即日公表を中止するという対応も考えられる。

しかし、受験生が知りたいのは、何の問題が出たかという具体的な内容以上に、共通テストにおける新形式・新傾向と出題分野である。その程度の把握なら、普通の受験生でも出来るから、すぐに情報は拡散する。

どうやっても、「第2日程」で受験する方が情報的に、心理的に有利なのである。もちろん、実際にどちらの日程の問題の方が難しかったかどうかは全く別問題であるが。

 

また、共通テストの「問題冊子持ち帰り禁止」はできないと思う。かりに、問題と解答の発表を即日ではなく、2回全日程終了後に行うとすると、国公立大学の出願先を決めるための「自己採点」はほとんど不可能になってしまう。

国公立出願先の決定は、自己採点の信頼性にかかっているから、日程ごとの問題・解答発表の実施と、「問題冊子持ち帰り」を許可することは、やめるわけにはいかないであろう。

結局、どちらの日程が、実態として有利か不利かにかかわらず、不安に駆られた生徒の多くは、そして、学習に自信がない生徒の多くは、第2日程を選びたいと思うことは確かである。