Gettyimages

トランプ後の世界で、「第一次安倍政権の夢想」が実現する可能性

その名も「自由と繁栄の弧」

トランプが敗れ去る可能性

この3年半というもの、アメリカ国内及び世界でやりたい放題だったドナルド・トランプ大統領の「悪運」が、いよいよ尽きようとしている。

新型コロナウイルスへの後手後手の対応、全米が火を噴いた黒人差別問題に続き、今度はジョン・ボルトン前安保担当大統領補佐官の回顧録(暴露本?)『それが起こった部屋』(The Room Where It Happened)が、6月23日に発売予定だ。

先週から首都ワシントンは、この本の話題で持ちきりである。例えば17日にCNNは、こう報じた。

〈 昨年、中国がウイグル族のイスラム教徒を大量に拘留するための訓練キャンプを建設していることを、習(近平)がトランプに語ったとき、トランプは「それを進めるべきだ」と語った。トランプは、まさにそれを正しいことだと思っていた。

昨年の大阪でのG20サミット中の(米中首脳)会談では、トランプは2020年の自分の大統領選挙に向けて、(事前の打ち合わせから)発言を「驚くほど」変えた。選挙における農家の重要性を強調し、中国が大豆と小麦の購入を増やすようにさせたのだ…… 〉

昨年、トランプ大統領は、自分の選挙目的でアメリカの国益を損ねたとして、ウクライナ疑惑が持ち上がり、連邦議会で弾劾される一歩手前までいった。

だが、ボルトン前補佐官が書いていることが事実だとしたら(おそらく事実なのだろうが)、ボルトン前補佐官が先週、テレビのインタビューで語ったように、「(トランプ大統領は)自身の再選に役立つかどうか以外に理念というものを持たず、大統領の職務を遂行する能力を欠いている」ということになる。

gettyimages

トップがこんな体たらくでは、いくら野党・民主党の対抗馬が「老いぼれバイデン」(トランプ大統領の言葉)であろうとも、与党・共和党は旗色が悪い。このままトランプ政権の支持率が伸び悩めば、11月3日には「ジョン・バイデン新大統領誕生」が決まるのではなかろうか。

 
この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら