地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
今日、6月24日はUFOの日です。
1947年のこの日にアメリカで初めてUFOが目撃されたという事件が起こり、全米でセンセーションが巻き起こりました。
アメリカのアイダホ州に住んでいたケネス・アーノルド(Kenneth Arnold、1915-1984)さんは熟練のパイロットでした。1947年にワシントン州にあるレーニア山(森永のカフェラテブランドとしても有名です)の近くを飛行していたところ、奇妙な物体を目撃します。
それらは編隊を組んで飛行する奇妙に平べったい物体で、彼自身の計測によると時速1700マイル(2700kmほど、当時の技術では不可能)も出ていながら無音で飛行していたそうです。アーノルドさんは「皿のような飛び方だった」とマスコミに目撃談を語り、そのニュースはたちまち全米に広がりました。
それ以来、アメリカでは空飛ぶ円盤の目撃情報が頻発するようになり、未確認飛行物体を意味する「UFO(Unidentified Flying Object)」という言葉が人口に膾炙しました。
いまだにその存在は証明できておらず、懐疑論が世の大勢を占めています。それでも、音もなく空を自在に飛び回る空飛ぶ円盤が多く「目撃」されたことは、人々の技術革新への期待や宇宙へのあこがれを象徴していると言えるでしょう。