南の海で鮮やかな色を放つサンゴ。その美しさに目を奪われるが、実はこれは白化しているサンゴだ。
サンゴの白化といえば、海水温の上昇が原因で、サンゴが文字通り「白く」なる現象として知られる。上の写真もよく見ると、周りのサンゴは白化して白くなっている。
しかしまれに、白化によって鮮やかなピンクや青、紫になる場合があるという。
世界規模のサンゴ白化現象を追いかけた2017年のドキュメンタリー映画「チェイシング・コーラル」でも取り上げられていて、「信じられないほど美しい死の一段階だ」と表現されている。
このカラフルな白化がなぜ起こるのかは不明だったが、英サウザンプトン大学のウィーデンマン博士が5月21日に発表した研究によれば、この鮮やかな色はサンゴが白化と戦っている証だという。
サンゴは、イソギンチャクに近い刺胞動物の一種だ。なんとなく植物のようなイメージがあるが、動物なのだ。