ニューカレドニア(2016年3月) Photo by THE OCEAN AGENCY / XL CATLIN SEAVIEW SURVEY

サンゴ「白化」の中にまさかの「カラフル化」が世界各地で発見中!

「信じられないほど美しい死の一段階」
好評連載「今月の科学ニュース」は海の季節にあわせて「サンゴ」の話。温暖化でサンゴ礁が危機に……というよく聞く話ではありません。

危機なのは変わらないものの、一条の光も見えてきたという意外な展開について、科学的な解説とともにお届けします。

サンゴの白化は止まらない。だが…

南の海で鮮やかな色を放つサンゴ。その美しさに目を奪われるが、実はこれは白化しているサンゴだ。

ニューカレドニア(2016年3月) Photo by THE OCEAN AGENCY / XL CATLIN SEAVIEW SURVEY

サンゴの白化といえば、海水温の上昇が原因で、サンゴが文字通り「白く」なる現象として知られる。上の写真もよく見ると、周りのサンゴは白化して白くなっている。

すべて白化している例。沖縄(2016年9月) Photo by THE OCEAN AGENCY / XL CATLIN SEAVIEW SURVEY

しかしまれに、白化によって鮮やかなピンクや青、紫になる場合があるという。

 

世界規模のサンゴ白化現象を追いかけた2017年のドキュメンタリー映画「チェイシング・コーラル」でも取り上げられていて、「信じられないほど美しい死の一段階だ」と表現されている。

このカラフルな白化がなぜ起こるのかは不明だったが、英サウザンプトン大学のウィーデンマン博士が5月21日に発表した研究によれば、この鮮やかな色はサンゴが白化と戦っている証だという。

白化から回復するしくみ

サンゴは、イソギンチャクに近い刺胞動物の一種だ。なんとなく植物のようなイメージがあるが、動物なのだ。