# 就活 # 新型コロナウイルス # 航空

「航空業界は一旦諦めました…」ANA・JALに行きたかった就活生の行方

続く採用一時凍結、救いの道は
鳥海 高太朗 プロフィール

カギを握る2つの「先行き」

訪日旅行客は昨年(2019年)、年間3188万人を記録し今年は4000万人を目指す計画であった。しかし、新型コロナウイルスの発生による入国制限の影響で1000万人にも届かない可能性も十分に考えられる状況になっている(1月~5月で394万人、4月は2900人、5月は1700人)。

冒頭でも触れたが国際線の9割以上が運休の状況で、パイロットや客室乗務員もフライトする日は1ヵ月に数日という声も聞かれる。ANAではグループ会社も含めてほとんどの部門で一時帰休を実施し、雇用調整助成金を活用している。

また、JALでは勤務がない日に在宅勤務でのテレワーク教育を実施し、通常時には実施できなかった内容の教育を行っている。両社共に人員は削減せずに便が回復した際にすぐに通常業務に戻れる体制を組んでいる。

Photo by GettyImages
 

常識的に考えても、現在働いている航空会社社員が通常に近い勤務体制に戻るまでは、積極的な新卒採用は難しいだろう。先行きが見通せなければ、このまま採用中止の可能性もしくは大幅縮小は避けられないだろう。

今後鍵を握るのは「国際線の運航再開」と「オリンピックの開催可否」だ。

国内線については、6月19日の県外移動自粛の解除により、20日・21日の週末も沖縄路線などを中心に家族連れの姿が多く見られるようになった。

今後、新型コロナウイルスの感染者数が落ち着いてくれば、政府が8月にもスタートさせる「Go Toキャンペーン」による旅行需要の回復も期待でき、ビジネス利用も含めて一定の回復が望めるが、収益性の高い国際線においては現時点で回復のスピード感が全く読めない状況になっている。

まずは、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、ベトナムとの間でビジネス渡航が条件付きで1日250人限定での入国を認める方向で進んでいるが、観光で以前のように自由に海外へ出かけられるようになるまでには更に時間がかかるだろう。

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