撮影/佐藤圭
# 癒し # 動物

いつもより多めに鳴いてます! 春のエゾナキウサギ【動画つき】

「コロナに負けるな」from北海道
立て続けに16回も鳴いてくれています
 

待つこと数時間。諦めかけたときに…

雪解けが進み、高山植物が咲き始めた大雪山系十勝岳にエゾナキウサギを撮影に行きました。

春と言っても、ここは北海道の山、しかも標高が高いので、スキーができるような雪渓が所々に残っています。

通る風はひんやりして気持ちがいいです。

この時期、ナッキーは繁殖期を迎え、ペアになっています。子ウサギが巣穴から出てくる日も近いです。

そのため、縄張り争いが激しく、オスたちは自分の縄張りを主張するため、よく鳴きます。

しかし、それを動画で撮影するとなると、鳴き声も表情も記録しなければならないため、なかなかハードルが高いんです。

静止画なら、姿さえ見つければ、あとは面白い表情をしてくれるのを待てばいいのですが、動画だと鳴いてくれなければ、どうにもなりません。

「早く鳴いてちょうだい!」と願っても、そう簡単には鳴いてくれず、少しでもこちらの気配を気取られるとさっと逃げられてしまい、失敗の連続です。

周りには、他に登山者がいたり、同じように撮影してるカメラマンもいるので、想定外の音が入ってしまうこともあります。

撮影はひたすら忍耐、岩になりきって、じっと待ち続けます。

待つこと数時間、「今日はダメかな?」と諦めかけたとき、目の前にオスのナキウサギが現れました。

英語名はPika。ポケモンのピカチュウのモデルとも言われているようです

岩の上に身を乗り出し、5分ほど瞑想したあと、最後に、ピキっと鳴いてくれました。サービスというわけではないでしょうが、いつもより多く鳴いてくれたような気がしました。

連続で鳴くのがオス、単発で鳴くのがメスだと言われています。

動画を見ていただくとよくわかると思いますが、ナキウサギの声は甲高く、遠くまで聞こえます。

ただ、慣れていないと、声が聞こえても、なかなか見つけることはできません。

「声はすれども、姿は見えず」

遥か遠くで鳴いているのに、足元を探している登山者をよく見かけます。それほど響き渡る鳴き声なんです。

ナッキーのかわいい鳴き声をぜひ動画でお楽しみください。