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コロナで加速した超格差社会の「恐ろしすぎる未来」

弱者が救われない世界がやってくる

意味としての21世紀

20世紀の歴史』はイギリスの歴史学者エリック・ホブズボーム(元ロンドン大学教授、1917~2012年)が1994年に原著を上梓した国際的に評価の高い作品だ。ホブズボームはマルクス主義者で、しかも親ソ派のイギリス共産党員だった。ただし、本書を含む彼の作品はイデオロギー的偏見にはとらわれない実証的に優れた内容になっている。

ホブズボームは、暦の上での世紀と意味としての世紀が異なると主張する。意味としての19世紀は1789年のフランス革命によって始まり、1914年の第一次世界大戦勃発直前で終わる「長い19世紀」だ。

 

これに対して20世紀は1914年の第一次世界大戦から1991年のソ連崩壊で終わる「短い20世紀」だ。ソ連崩壊後は、意味としての21世紀が始まっていることになる。

20世紀を真摯に総括しなくては、われわれは21世紀の選択を間違えることになる。新型コロナウイルスの危機に直面しているわれわれが生き残るためのヒントをこの本から得ることができる。