# 名言

死ぬことばかりを考え続けた…、芥川龍之介の「ネガティブ名言」10

言葉に色濃く現れる「晩年の変節」
豊岡 昭彦, 高見澤 秀

「自殺の出来ない」5つの言葉

我々はしたいことの出来るものではない。
只出来ることをするものである。
これは我我個人ばかりではない。我我の社会も同じことである。
恐らくは神も希望通りにこの世界を造ることは出来なかったであろう。
『侏儒の言葉』(「可能」より)
人生の悲劇の第一幕は親子となったことにはじまっている。
『侏儒の言葉』(「親子」より)
あらゆる神の属性中、最も神の為に同情するのは神には自殺の出来ないことである。
『侏儒の言葉』(「神」より)
好人物は何よりも先に天上の神に似たものである。
第一に歓喜を語るのに好い。
第二に不平を訴えるのに好い。
第三に──いてもいないでも好い。
『侏儒の言葉』(「好人物」より)
 
「人生は一行のボオドレエルにも若(し)かない。」
『或阿呆の一生』
●編著者プロフィール
豊岡昭彦(とよおか・あきひこ)
1960年、山形県生まれ。日本文学研究家、大和心研究会主宰。大学卒業後、大手メーカーでの商品開発やマーケティングを経て、1990年代からはIT系出版社に勤務。Macintoshの専門誌の編集をおこなう。インターネットやDTPなどの特集を担当。1998年からは編集長。2001年、日本政府主管の「インターネット博覧会」のNewsサイトを担当する。2002年からフリーランスとして歴史・文学関連書籍、情報誌、女性誌などを中心に執筆、編集をおこなっている。
主な編著書に『太宰治の絶望語録』(WAVE出版刊)、『文房具の解剖図鑑』(エクスナレッジ刊)、『大和言葉辞典』(大和書房刊)。編集者として『マッサン語録』『広岡浅子語録』『文豪たちのラブレター』『この時代小説がすごい! 』(宝島社刊)、『明治クロニクル』(世界文化社刊)などを手がける。

高見澤 秀(たかみざわ・まさる)
1954年、長野県生まれ。編集プロダクション(有)マイストリート代表。豊岡昭彦とともに上記書籍などを編著。