ドイツ人記者が驚いた日本の「自粛警察」

規則違反者への憎悪
フェリックス・リル プロフィール

外国人への差別

アウトサイダーと見なされることの多い典型的な集団としては、外国人も挙げられる。コロナ危機の発生後、ドイツではとくにアジア系の人々に対する嫌がらせや攻撃が報じられているが、日本では公的機関による差別も発生している。

たとえば現在、経済的に困窮した日本人の学生は支援を申請することができるが、外国籍の学生はとくに良い成績を収めている場合に限られている。

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また、日本の就労ビザを持っている外国人も、現状では一時帰国後の再入国を拒否されている。国内の抗議の声を受けて、政府はようやく規制を緩和した。「人道的理由」を証明できた人だけは、規制の対象外とされたのである。しかし、それでもほとんどの人は当面国外にとどまらざるをえず、生活基盤を奪われたままである。

当然ながら、こうした動きは反響を呼ぶ。日本関連の国際的な研究者団体は現在、コロナに端を発する外国人差別に抗議する署名活動を行っている。

これとは別に、6月最初の週末には人種差別への反対を表明するデモに参加するため、東京の渋谷に数百人の人々が集まった。米国のジョージ・フロイド氏の暴行死事件がこの街頭抗議運動のきっかけの一つだが、それだけではない。

5月末には、日本の警察官がクルド人男性を路上で厳しく取り調べ、暴行する様子を撮影した動画が、ツイッター上で拡散された。日本でも、外国人は日本人に比べて、警察による職務質問の対象となることがはるかに多い。