「大人の発達障害」だけどスーパードクター、本当にいるのか?

漫画やドラマでよく出てくるけども…
木原 洋美 プロフィール

必ずしもマイナスではない

「ADHDのある医師なら、沢山いますよ。活動的で、社交的で、大好きな仕事には集中するのですが、ミスが多いので、周囲がサポートをしてあげないといけないことがあります」

偉人のなかにも発達障害と目される人物は多い。リエゾン第2話より

都内で児童思春期精神科の診療にたずさわる医師も、そう証言する。しかも、A医師がそうであるように、発達障害があることは必ずしもマイナスではなく、医師人生にとってプラスにも働いているという。

「子供の時はADHDの症状が強く出ていても、成長とともにマネジメントが上手になり、主人公の志保が〈手帳に大切なものをくっつける〉という対策をとったように、自分なりの方法を見出して、それで仕事をこなしていけるようになる人も多いです。自宅とデスクは乱雑だったりしますが…。

エネルギーに満ち溢れているので、自分の好きな分野に集中すると、まわりの人たちがびっくりするような成果をあげることができるのです」

 

ADHD以外の発達障害を持つ人も少なくないようだ。

「自閉症スペクトラム障害(昔の用語でいう広汎性発達障害やアスペルガー症候群)にあたる方もいらっしゃると思います。理系の大学の研究者に多いイメージがありますが、医学の分野でも病理学や放射線科の診断医など専門知識の蓄積が大切な分野にちらほら。双方向のコミュニケーションが苦手なので、患者さんや家族とのやりとりでつまづくことがあるようです。

ジブリの「風立ちぬ」に描かれていた主人公の男性も、私が見る限り、淡々としたしゃべり方、相手の心理への鈍感さ、など 自閉症スペクトラム障害の特徴をもった男性として描かれていましたね」

あの『堀越二郎』も発達障害…言われてみれば、そんな気もしてくる。シロウトっぽい、棒読みのようなしゃべり方には、そんな演出上の意図があったのだろうか。

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