「大人の発達障害」だけどスーパードクター、本当にいるのか?

漫画やドラマでよく出てくるけども…

頭は良いがミスも多い

「こんな発達障害の医者、本当にいるんだろうか」――週刊モーニングで連載中の漫画『リエゾン―こどものこころ診療所』を読んで、そんな感想を抱く読者は少なくないかもしれない。

リエゾン ―こどものこころ診療所―

主人公の遠野志保は当初、大学病院で小児科の研修医をしていたが、遅刻・忘れ物の常習犯である上にミスを連発。本人は一生懸命で、やる気も責任感も人一倍あるにもかかわらず、改められないのだ。そしてある日ついに、患者に対して適正量の10倍もの薬を処方(薬剤師がミスに気付いたおかげで、患者は無事)をするという大失態を犯す。

「二度とこのようなミスがないよう努めます」と謝罪する志保。しかし医局の教授からは「医者に2度目はない。何百人もの命を預かっている。今のままじゃ君にはどの患者も任せられない」と告げられ、系列の小さなクリニックに飛ばされてしまう。

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そこは、児童精神科の専門クリニックで、着いて早々志保は、風変わりな児童精神科医・佐山から「あなたは、発達障害です」との診断を下される。

可哀そうだが、読者としては正直、医局の教授に賛成。医学部に入るくらいだから頭脳は優秀なのだろうが、性格的に“向いていない”のではないか。あるいは、この漫画はあくまでもフィクションで、現実世界には、発達障害の医者なんていないと思うのではないだろうか。

だが実は、周囲から「発達障害、たぶんADHDではないか」と見られている医師は結構多い。なかには「スーパードクター」と呼ばれるほどの名医もいる。

 

たとえば、自らの専門領域において画期的な発明をいくつも成功させ、世界的な名声を勝ち得ているA医師の場合。その輝かしい実績とは不釣り合いな、あまりに自由すぎる言動と繰り返されるトラブルで周囲を常にざわつかせている。

「あの人はスーパードクターじゃなくてスーパー“毒”ターだよ」

そんな悪評も聞こえてくるほどだ。